男性型脱毛症診療ガイドラインとは、日本皮膚科学会が策定したガイドラインであり、男性型脱毛症に対する効果的な治療法を選定したガイドラインで、推奨度をAランク、Bランク、C1ランク、C2ランク、Dランクの５段階に分類している診療ガイドラインであり、Aランクは行うよう強く勧められると言う推奨度を持ちます。

 
また、Bランクは行うように勧められる、C1ランクは行う事を考慮しても良いけれども十分な根拠が無いとするランクで、C2ランクは根拠が無いため勧められないもの、そしてDランクは行わないように勧められると言うそれぞれの推奨度が有るのが特徴です。

 

 

男性が脱毛症診療ガイドラインは、男性型脱毛症に対するガイドラインになるのですが、薄毛には多種多彩な種類が有りますので、男性型脱毛症と言う診断を下す事でこのガイドラインは有効なものとなるのです。
しかし、男性型脱毛症は男性だけが発症する薄毛ではあるのですが、女性にも女性男性型脱毛症もしくは瀰漫性脱毛症と言う薄毛の種類が存在しており、男性型脱毛症と同じようなメカニズムで薄毛が生じることからも治療においてのガイドラインが設けられているのです。

 

 

男性型脱毛症にはフィナステリド内服薬が処方されて治療が行われるのが特徴です。フィナステリド内服薬と言うのは、プロペシアと呼ばれる医薬品であり、医師の処方が必要になる医薬品なのですが、男性の場合は、「行うよう強く勧められる」と言ったガイドラインになるのですが、女性に対してはDランクの「行わないように勧められると言った推奨度になっているのです。

 

 

これはフィナステリド内服薬を利用する事で女性は恐ろしい副作用を招くリスクが高いからなのですが、服用するだけは無く医薬品に触れるだけで副作用のリスクが有ると言われており、特に妊娠中の女性がフィナステリド内服薬に触れるだけで、お腹の中にいる胎児に対する影響があるとしており、男児などの子供に対して男性機能の低下などの副作用が起きる可能性が高いと言われいることからも、女性に対してのプロペシアの処方は行われていないのです。

 

 

尚、男性型脱毛症の治療には色々な処方が行われるのが特徴で、プロペシアは男性型脱毛症の特効薬として処方されるケースが多いのが特徴です。プロペシア以外にも、ミノキシジル外用薬は男女共に「行うよう強く勧められる」と言った推奨度になっており、ミノキシジル外用においては男女共に有効な医薬品と言われているのです。

 

 

因みに、ミノキシジル外用薬と言うのは血管拡張剤が主成分になっているもので、血管拡張剤により血管を広げて血流をたかめ、育毛効果を高められる作用を持つ医薬品になりますが、血管拡張剤と言うのは高血圧症の治療薬でもあり、血圧を下げる医薬品を投与したところ、発毛効果が有ることが判明し、後に男性型脱毛症などの薄毛の治療薬として開発された医薬品なのです。

 

 

そのため、血圧が低い人が利用する事で血圧低下などの副作用が有るため、治療を受ける時などには血圧を測定して異常が無い事を確認した上で処方されることになるのが特徴です。また、ミノキシジル外用薬は塗布する医薬品になりますが、最近はミノキシジルの成分が含まれているタブレットなどのジェネリック医薬品を通販サイトで購入が可能になっているのですが、このミノキシジルの成分が含まれるタブレットは内服薬であり、全身に作用が起きることからも多毛症と言った副作用が起きる事も有ると言われているのです。

 

尚、これ以外にも塩化カルプロニウム外用やt-フラバノン外用などについては、男女共にC1ランクの「行うことを考慮しても良いけれども、十分な根拠がない」となっています。